No Walking due to Bad Weather Condition
一日家で過ごしたが、 インターネットニュースで一つの記事に気が付いた。「何が日本のエリート官僚をここまで劣化させたのか」という題で、東京大学教授の牧原氏が日本の保守政治が続く中での原因について論じている。
安部政権下で表面化した「モリ・カケ・サクラ」(森友・加計学園・桜を見る会)問題をめぐり、各省の高級官僚たちが政権を守るために公文書の破棄、隠蔽、虚偽答弁などを平然と繰り返す様を見せつけられている。
野党から公開を求められたその日に関係者総出で関連証拠を一斉にシュレッダーにかけたうえで、国会の場でその文書はルールに則り適切に処理したという嘘を平然をつく官僚。
また管政権下でも、総務省の接待スキャンダルで、官僚たちは当たり前のように「記憶にございません」などという答弁を繰り返している。
この言葉は、ロッキード事件の国会証人喚問において、宣誓下で虚偽答弁すれば議院証言法違反に問われることを恐れた国際興業の小佐野社主が連発したことで有名になった。
少なくとも戦後史に残る大疑獄事件で、天下の政商と呼ばれた小佐野氏のような曰くつきの人物が初めて口にすることが許される台詞であって、役所が日日の業務を遂行する上で発生した不都合な事実を隠蔽するために、国会という言論の府で平然と口にしていいような台詞ではない。
ロッキード事件、リクルート事件、佐川急便事件などの「政治とカネ」をめぐる疑獄事件を経て、1993年以降の四半世紀をかけて制度改革が実施された。
小選挙区制、政党交付金の導入、政治資金規正法の強化などである。これにより、政治家個人の人の力は党へと集約され、個人としての活動ができなくなっている。
2014年には内閣人事局が設置され、官僚の幹部クラスの人事権を掌握することになる。政権の命令には忠実に従うようなヒラメタイプの官僚を官邸内の重要ポストに登用することになる。
政治の劣化とともに、官僚の劣化の最大の原因は制度と共に、絶大な権力を手中に収めた首相にあるとの見解である。
しかし、このような政治家を選んでいるのは国民である。官僚を選ぶことはできないが、政治家は選ぶことができる。
政治劣化 官僚劣化 同じ道
(せいじれっか かんりょうれっか おなじみち)
我々が何をすべきかは自ずと分かってくる。
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