亀甲柄のゴールネット
福井ファイバーテックホームページから
(高強力210de ポリエステル繊維使用)
本日の散歩 5.77km、8408歩
昨日のTBSラジオ放送、「
久米宏ラジオなんですけど」の番組で、元サッカー選手で現在は福井ファイバーテック(旧福井漁網)の社長が出ていた。
慶応大学時代にはサッカーの選手で、今回のワールドカップ監督であった早稲田大学の西野選手と同時期に活躍していた。卒業後はヤンマーに入社、しばらくサッカーを続けていたがバイクなどの営業の仕事に従事し、実家の福井漁網に移ったという。
福井漁網は、現役時代の客先の一つであった。産業資材用繊維の用途に漁網の用途もあった。もともと漁網はカエルマタという結節組織で編む。その後、経編のラッセル機の導入で無結節の網が普及している。
このラッセル組織に六角網目の亀甲柄というのがある。今ではレースカーテンなどいろんな用途に使われている。
社長はヤンマーを辞めた後、親の仕事を継ぐためもう一度繊維の大学に入学し、大学院修士課程まで進み工学修士を取得したという。
家業の漁網分野は成長が望めないことから、産業用ネット、スポーツネット、FRPなど新しい業務を積極的に展開し拡大してきている。
そして、1990年のイタリアワールドカップでサッカーゴールネットに従来の格子のネットに代わって、亀甲柄のネットが使われいることを知る。早速日本で初めてそのネットを作りJリーグで採用される。2002年の日韓ワールドサッカーでも使用された。
従来の格子ネットではボールが跳ね返るが、このネットの場合ボールが吸い込まれるように止まるという。
ワールドカップロシア大会でも亀甲柄のネットが使われているが日本製ではない。ロシア大会のものは繊維が太く、亀甲柄の空間が少なくネットを通しての視野を妨げており、ネット越しの臨場感が味わえないという。
この点、福井ファイバーテックの製品は細い高強力ポリエステル繊維を使い、亀甲柄の空隙が大きくネット越しに光景が良く見える。
この高強力ポリエステル繊維は現役時代に開発した繊維で、説明を聞いて納得である。
この番組は、このようなあまり世に知られていないユニークな仕事をしている人を紹介しており興味は尽きない。
サッカーワールドカップは本日夜中、まだ決勝戦のフランス対クロアチア戦が残っている。ゴールネットに注目したい。