2022 Nobel Prize of Natural Science
(Physiology and Medicine, Physics, Chemistry)
本年度の自然科学のノーベル賞が決まった。生理学・医学、物理学、化学とも日本人の受賞はなかった。
いずれの分野も欧米の研究者で占められており、創造的研究はやはり欧米がダントツに強いとの印象を受ける。
最後の仕事として関わったカーボンナノチューブの発見者である飯島博士は、発見からすでに30年ほどたっている。ナノテクノロジーの源になった発見であった。先に発見されたフラーレン、その後に発見されたグラフェン発見者にはノーベル物理学賞が与えられ、何故か飯島博士には与えられていない。
今年の物理学賞は、量子力学の研究から量子コンピュータにつながる研究成果に与えられたが、この結果からするとすでにナノテクノロジーは過去の学問領域との印象を受ける。
飯島博士の受賞はもうないと断言できる。飯島博士がカーボンナノチューブ研究長を務める産業技術総合研究所では、10月初めには毎年記者会見の準備をしていた。すでにその必要性もないといえる。
この30年前までは日本が先頭を走っていた多くの研究技術開発は、すでに陳腐化しているのではないかと思う。今、経済状態と同じように日本の自然科学のレベルも低下傾向にあると指摘されている。
日本から 研究成果 出なくなる
(にほんから けんきゅうせいか でなくなる)
残念ながら日本人の自然科学でのノーベル賞受賞も、これまでかと思わざるを得ない。
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