Cocklebur at Beach of Yanagasaki Lakeside Park
散歩中、柳が崎湖畔公園の浜辺に子供ころ遊んだひっつき虫が自生しているのを見つけた。
おそらく誰かの服などについていたものが落下し、成長したのではないかと思う。
ひっつき虫との名前しか知らなかったが、帰宅後調べるとオナモミというキク科の植物であることを知った。
夏に花が開き、秋には実がなる。その実がひっつき虫である。
服などによくひっつくが、その原理は実にある先の曲がった棘にある。この原理を使ったファスナーが面テープである。
蓮の葉の上には水玉がたまる。これは表面の小さな凸凹のため、水の表面張力により水が玉になるためである。これを合成繊維織物で実現したのが撥水布帛である。マイクロファイバーを織物表面に出し極小の凸凹を作っている。
雨ははじくが、織物なので通気性があり、服にしても蒸れない。化学処理品でないので何回洗濯しても撥水性は変わらない。
スポーツ服のみならず、傘地にも使われ、傘のうえを水滴が転げ落ちる現象を見ることが出来る。
モルフォ蝶のきれいな光沢のある色は、表面のミクロの規則的な凸凹により光が干渉して色を出す。その干渉の仕方によって色の違いが出る。このミクロの規則的な凸凹を合成繊維で達成する技術が開発されている。
この繊維は染色の必要なく、織編物にするだけで色がでる。規則的凹凸の寸法を制御することで異なる色が出せる。
モルフォ蝶 構造まねて 色を出す
(モルフォちょう こうぞうまねて いろをだす)
これもドレス、スカーフ、カーテン、ネクタイなどの他、カットファイバーにして自動車の光沢塗装などにも使われている。
しかしこれらの技術はナノテクノロジーをはじめいろいろな分野の技術の集大成でできるもので、日本独特の技術となっている。
市場規模としては莫大なものではないが、他の国ではまねできないものとして技術を大切にしてほしいものである。
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