三橋節子作「余呉の天女」
(パンフレット写真より)
「湖の伝説」
(パンフレット写真より)
本日はサイクリング(大津市内) 14.45km
先日余呉湖を一周しているが、ここは羽衣伝説の発祥地として知られている。
今三橋節子美術館では、京都府が所蔵している三橋節子の日本画「余呉の天女」を展示しているとのことで訪れた。
病気で35歳で夭折しているが、この作品が絶筆となった。
利き腕の右腕を癌のため切断し、最後には左手で描いている。亡くなる直前に家族で余呉湖を旅して、羽衣伝説を思い浮かべて描いたもの。
先日訪れた余呉湖の風景が描かれており、半島に見えるのが大岩山とのことである。
上空には天女を、自分の子供は手前に描いている。子供の足が大きなのは病室に見舞いに来た母の足を描いたのではないかといわれている。
同じく京都府文化博物館所蔵の「湖の伝説」もその横に展示されている。この絵は右手で描かれているが、すでに癌であることを知っていた。それを意味するように鳥の雁の飛ぶ姿が描かれている。
左手で描いた辞世の絵は、右手で描いたものと遜色のない筆使いである。
「余呉の天女」は天女が子供を見守っているような感じがあり、残していく子供を思う母親としての壮絶感がみなぎっている。
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