2018年2月25日日曜日

染の小道

TBSラジオ「安住伸一郎の日曜天国」
(2018年2月25日)
 本日の歩数 10655
本日の移動距離
(散歩+西武百貨店サイクリング)

  毎週日曜日はTBSラジオの「安住伸一郎の日曜天国」を楽しみにしている。本日は東京の「染の小道」の催し現場からの実況を放送していた。

  西武新宿駅から2つ目の中井駅近くでの催しである。近くに妙正寺川が流れており、その川に染め物の反物が流され、染めた反物を晒す光景を再現したものである。

  日本では京都・金沢の友禅流しが有名であるが、東京でも友禅流し、江戸小紋流しがあったことを知った。昔は浅草・神田地区の染物屋が神田川で反物を晒していたが、明治以降はその上流方向にある妙正寺川に移って行ったという。

  小学低学年のころまでは、京都の友禅流しは鴨川で行われていたのを実際見ているが、まもなく川ではなく工場で晒されるようになった。京都の風物詩であった鴨川での友禅流しの情緒は無くなって久しい。

  東京でも同じころに妙正寺川での晒しも無くなり、今では毎年この時期にその昔の面影を偲んでこの「染の小道」の催しが開かれている。

  友禅染はもともと手描きであった。今でも高級品は手描きと思うが、手捺染の技術が普及し、手捺染の染物も多く出回っている。

  さらに手捺染を機械化した多色ロール捺染が現在では一般的である。特にイタリアのコモ地区の捺染品は世界の一流ブランドのスカーフ、ネクタイ、服地に流通している。

  機械では表現できない手描きの友禅染は美術品に近く、車で言えばランボルギーニのようなもの。日本独特の技術で、世界のデザイナーとのコラボでトップ商品の展開が出来ないかと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿