2020年11月9日月曜日

Otsuka-Kagu(大塚家具)

Kumiko, President of Otsuka-Kagu resigns
(WEB News)

TEIJIN donates Oil Adsorbent for Accident of Mauritius Heavy Oil Spill
(TEIJIN Home Page)

Walking 5485 m, 7837 Steps
(Usual Course)

  先日のニュースで、大塚家具の社長が辞任するとの記事があった。大塚家具の騒動が起こって5年が経過し、ようやく社長が辞任することになった。

  現役時代、親会社から二つの子会社を任されたことがある。一社は順調な業績で常に利益の出る優良会社であった。もう一社も就任するまでは利益の出る堅調な会社であった。

  しかし、このもう一社は一年目に赤字となった。原因は稼ぎ頭の自動車用途の供給がストップしたためである。

  アメリカで本田車の火災事故があり、自動車用製品の難燃規格が厳しくなった。我が製品はその規格に合格せず、納入が出来なくなったためである。

  製品の改良開発を進めたが難しく、結局赤字決算となってしまった。

  それで2年目には、改良研究も進めつつ、大胆な構造改革を推し進めた。縮小した規模に合わせた体制作りと、輸出による需要掘り出しである。

  体制作りとしては、人員は減らすことなく、間接費の削減をはかった。大阪の親会社に置いていた販売部は工場内に移し、親会社システムを使うことによる負担金を大幅に削減することになった。

  品質改良については結局素材自体の限界で自動車用途の復活は困難であったが、3年目には黒字転換が図れ、事業として続けられることになった。

  その後輸出の拡大を中心に活路を探し、事業は今も続いている。

  一方、10数年前には順調であったもう一社は、その後中国などの競合に敗れ、撤退している。今ではタイで別の会社が供給するという事態になっている。

  現役当時苦しんでいた会社は今元気で、先般のモーリシャス原油流出事故に対して、用途の一つである油吸着材を寄贈するなど活動している。

  大塚家具の場合、娘の久美子社長体制のもと1~2年で黒字化する実績を出せれば、経営者として成功したことになる。しかし、どんな理由があるにしても、未だに黒字化できないのでは、結局経営者として失格だったと云わざるを得ない。

  それゆえ、親会社になったヤマダ電機から引導を渡されたというのが実態ではないかと思う。

親会社 久美子社長を やめさせる
(おやがいしゃ くみこしゃちょうを やめさせる)

  現役時代の記憶がよみがえる。

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