2018年11月19日月曜日

WAR REQUIEM(戦争レクイエム)

 ウィーン楽友協会
 GESELSCHAFT DER MUSIKFRUENDE の表示
(楽友協会)
 夜の楽友協会
 Britten 作曲 WAR REQUIEM
演奏が終わって
 ウィーン少年合唱団(舞台上部)
ウィーンシンフォニカと合唱団(舞台)
本日の移動軌跡
(アパート、Volksoper、楽友協会)
本日歩いた距離 8.06km、9539歩

  ウィーンにはオーケストラが二つある。一つはウィーンフィルハーモニー、もう一つはウィーンシンホニカである。ウィーンフィルは国立オペラハウスのオーケストラであり、シンホニカは楽友協会での演奏会がその活躍の場となっている。交響曲などの楽曲を聴く場合にはシンホニカの演奏を聴くことが多い。

  19時半からの開演であるが、16時30分ころには楽友協会に着いた。19時にホールに入り着席し演奏を待った。

  ホールは東京の紀尾井ホール、ベルリンのコンツェルトハウス、それにボストンのシンホ二ーホールによく似た構造である。しかし中の装飾の絢爛豪華さは類を見ない。壁、天井は金色を基調としたデザインで、壁には金色の彫刻がずらっと並んでいる。

  聞くところによると、床と天井は木で出来た空間が設けてあり、共鳴箱の働きがあるという。また並んでいる彫刻にも音が反響するといわれている。

  今日は英国の作曲家ブリテンの WAR REQUIEM であった。第二次世界大戦時、ブリテンは戦争反対で兵役拒否を実行している。戦後、戦争で亡くなった人を鎮魂するという意味よりも、戦争を起こしてはならないとの思いからこのレクエムを作曲している。

  指揮は首席指揮者の Philippe Jordan で、2020年には国立オペラハウスの監督になる予定。オーケストラの他、ソプラノ、テノール、バリトンのソリスト、130人に及ぶ混声合唱団、加えてウィーン少年合唱団、さらにはパイプオルガンも入っていた。

  初めて聞く曲であった。今までのレクエムとは趣が異なり音が現代的であった。フォルテシモで盛り上がるところはもちろん、ピアニシモでハーモニーが流れるところでも、途切れることなく音が広がり心地よく響く調べは絶品であった。

  演奏者の腕前の他に、このホールの構造も、音作りに大いに関係していると感じた。ベルリンフィルと同じように音楽を堪能させてもらった。

  さらには年末にかけて、メサイヤ、ジルベスターコンサート、ニューイヤーコンサートなども予定されおり、引き続き聴きに行きたいと思う。

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