2025年5月7日水曜日

German Prime Minister(ドイツ首相)

Mr. Merz was appointed to Prime Minister in Germany by Second Vote of Parliament

  先日のドイツ下院選挙で保守政党と革新政党、それに極右政党が競い合った。結局過半数を獲得する政党がなく、数の上では極右政党も保守、革新に迫る議席を得ている。

  アメリカをはじめヨーロッパでも格差社会が進展し、富はわずか数%の人々に偏ってきている。この35年経済発展のない日本ではその現象が顕著である。

  このような世界的な状況の中で、一般庶民の不満を代弁するように極右政党が勢力を伸ばしている。アメリカのトランプ大統領もその範疇に入る。

  ドイツでは第一次世界戦後のハイパーインフレで国民の生活は窮乏し、その代弁者が共産党とナチス党であった。両勢力が選挙で拮抗していたが、ナチス党は国会議事堂の火災は共産党の仕業と大宣伝をして、共産党にダメージを与える。

  戦後この火災はナチス党が仕掛けたものと判明しており、嘘と策略で選挙に勝利したものである。

  ドイツの良識ある国民はこの事実をよく認識しており、極右政党の躍進には警戒感がある。

  今回の選挙で保守、革新がそれぞれ独自の路線を主張しておれば、極右政党が政権を担う可能性もあった。保守・革新が大連合して、極右政党に対抗している。

  議会での第一回目の首相指名選挙では連立しても過半数に6票足らず、二回目の投票でようやく過半数となり保守政党のメルツ氏が首相に指名された。

ドイツでは 大連立で 平和維持
(ドイツでは だいれんりつで へいわいじ)

  ナチスの時代に戻ることを阻止したことで、これからも連立政権が維持されることを願う。

  このようなドイツの動きに対して、日本では相変わらず保守政権が続いている。先の選挙では保守政権が過半数を割ったにもかからわず、政権が続いているのである。

  その理由は、政権に批判的な政党が乱立しているが、まとまって連立政権を作る気のない政党が多いためである。

  これでは野党とは言いながら、実質現政権の維持に協力しているのと同じとなっている。

  この35年にわたる日本の凋落を食い止めるには、野党の大連立によって政権を確立し、大改革を推進するしかないと考えている。

  野党の中でも現政権に擦り寄り、甘い汁を吸おうとしていることには憤りを感じる。利権とは全く関係ない一般庶民が、この点を理解して目覚めることを願うしかないように思う。

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