WEB News of PIECLEX Development
(Yesterday)
Polylactic Acide Fiber from Plant has Piezoelectric Property
Cross Section of Fibers
Antibacterial Property of PIECLEX
Applications of PIECLEX
Walking & Train 17.41 km, 3690 Steps
(Kosei Line Yamashina, Mujirushi)
Walking 5.61 km, 6349 Steps
(Oumi-Shrine)
村田製作所は戦後設立された京都の町工場で、もともと碍子などの陶器製品を作っていた。この会社が大きくなる礎になったのが、ポジスターという温度により抵抗値が変化するセラミックを開発したことにある。
ポジスターは電気製品に多用されたが、特に有名なのが電気釜の保温装置である。一躍、町工場から日本有数の会社に発展した。
その後積層セラミックコンデンサーを開発し、今では世界一のセラミックコンデンサーのメーカーとして知られる。IT革命によりスマホなどの爆発的普及により、極小のセラミックコンデンサーはますます需要を増やしている。
一方、帝人フロンティアは、もともと帝人のポリエステル繊維事業と、子会社であった帝人商事が合併し、繊維の研究開発製造、商社機能も含めた珍しい体制の会社である。ポリエステル繊維事業立て直しが背景にある。
帝人時代、定年になる少し前に研究開発を開始したのがポリ乳酸繊維である。原料は植物を使いポリマーとしては生分解の特性を持っている。使用後は土の中で分解され地球に戻る。石油を使わない、植物循環型の素材である。
このポリマーに圧電特性があることは知らなかった。刺激を与えると電圧が発生し、その電界の作用により抗菌機能がでるという。コロナに対して効果があるかは現在確認中とのこと。
村田製作所の圧電技術と、繊維技術の帝人が結合して完成した技術といえる。帝人がポリ乳酸繊維の開発を開始してからすでに20年くらい経過している。ビジネスになるまでには時間がかかる例の一つである。
製品としては、衣料用繊維製品のみならず産業資材用にも応用される。コロナ禍で世界でマスクが必要とされているが、もしコロナにも効果があることが判明すれば、マスクの利用価値も広まることが期待される。
大学卒業のころに村田製作所から求人が来ていたことを思い出す。当時は東レ、帝人、旭化成などの合成繊維メーカーに比べてあまりにも小さな会社であったので誰も応募しなかった。その後、1年後輩の一人が応募し就職している。
今では村田製作所は売上2兆円に近い大きな企業になっている。東レ、旭化成も同じような規模の会社に成長している。それに反して帝人はその半分にも満たない。
就職に 会社規模より 未来見る
(しゅうしょくに かいしゃきぼより みらいみる)
後輩の選んだ道は少なくとも失敗ではなかったと思う。
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