2018年10月18日木曜日

偽善

 毛沢東の記事(WEBニュースから)
散歩の記録 7.76km、8591歩

  本日のWEBニュースに毛沢東などの記事が出ていた。独裁者として有名なスターリン、ヒットラー、そして毛沢東の話である。

  毛沢東が「批判しろ」と言ったことから、正直に意見した人々が「反政権分子」としてレッテルを張られ、強制労働を強いられたという。

  この話を聞いて、現役時代の出来事を思い出した。研究所に勤めていた時、社長が研究所に視察に来た。最後に全所員を講堂に集めて社長から話があり、結びに質問の時間が設けられた。

  何でもいいから意見をという催促があるが、だれも発言しようとしない。なぜならその当時の社長語録というのが知られていて、社長にとって気に入らないことが書かれていた。批判的なことは言えない雰囲気であった。

  しかし長い沈黙の後、一人の主席研究員が研究体制の改革について意見を云った。今の研究体制に対する批判もあり、気に食わないことであったのであろう。顔色が変わり激怒して、答えるに及ばないとして罵声を浴びせた。

  ちなみにその研究員はまもなく子会社に出向となっている。

  入社した当時、勤務した会社は合成繊維三大企業の中で規模では二番目であった。その後ワンマン社長体制のもと倒産寸前まで落ち込んだが、社長の死去により社内改革がなされ立ち直った。

  しかし、その後また同じような社長の出現である。高度成長の中、他の二社は成長し2兆円規模の会社になっているが、勤めていた会社はその三分の一程度に留まっている。

  社内だけに通用する論理で物事が決められ、井戸の蛙になってしまった結果である。

  悪はその悪を隠すために偽善詭弁を多用する。独善を隠すためにみんなに意見を求めるが、それは見せかけの偽善というものである。

  一方、他の二社は成長の中、杭打ち偽装データー改竄などの問題を起こしている。幸い勤務した会社はそのような不正を指摘はされてはいない。せめての慰めである。

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