2018年10月6日土曜日

直接民主政治

東京五輪の経費が3兆円以上になるとの報告
(WEBニュース)
西武百貨店へサイクリング 9.01km
散歩の記録 6.63km、8250歩

  会計検査院から東京オリンピックの経費が3兆円を超えるとの報告があった。もともと誘致の時の予算はどこへ行ったのであろうか。

  これだけのお金があれば、記事にあるように地震対策、津波対策、崖崩れ対策、洪水対策などに使えばどれだけの人の命が救われることであろうか。

  このオリンピック、最初から首相の大嘘で始まったプロジェクトであるが、もっと大きな嘘が明らかになった。経費7000億円くらいの簡素なオリンピックを提案して、IOCで承認された行事である。

  最初の計画は完全に反故にされており、当初から7000億円の経費で遂行する考えは全くなかったのであろう。IOCでの招致活動さえ成功すれば、その後はどうでもいいとの判断だったと思う。

  誘致時の嘘は他にもある。「マイルドな気候で好天の日の多いこの時期はアスリートがベストな状態で競技が出来る」と宣伝しているが、当時からすでに猛暑が続いていた。真っ赤な嘘であった。

  嘘を堂々と言う体質は、詐欺師と全く同じである。このようなでたらめなことが進行していても、それを止めることが出来ない。会計検査院も報告し対策を要請するのみである。今の政治制度の欠点を感じざるを得ない。

  現在の間接民主政治のもう一つの大きな欠点が見えてきた。都議会で決めたようであるが、今都民の過半数がこの件に関して賛成かどうか、はなはだ疑問である。

  それともこれだけのでたらめなことを問題ないと思っている人が多いのであろうか。おそらくそのような人は、このプロジェクトで恩恵を得ている人ではないかと思う。広告代理店、建設業者、スポーツ関連業者など利権を持っている人たちである。

  日本の財政は1000兆円以上に達する累積赤字があり、さらに増えている。そしてこのオリンピック負債も加わる。恩恵を税金から得た業者は富を得、借金だけが国民の負担に残る。さらに子孫に先送りになるのだろう。

  待っているのは増税、財政破綻など、いずれ日本沈没が具体化しそうである。

  今のままの間接民主政治では、不正を含めたでたらめな政治を是正することが困難であることがはっきりしてきた。

  いつも言っていることであるが、直接民主政治で案件ごとに投票を行う選挙制度にすればもう少しはましな政治になるのではないかと思う。

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