2021年6月12日土曜日

Dr. Negishi passed away(根岸博士死去)

Dr. Negishi passed away
(WEB News Today)
 

Chemistry Nobel Prize of 2010 by Cross Coupling Reaction
The Society of Synthetic Chemistry, Japan (May, 2000)
(Written by Dr.Tamao, Chemistry Assistant of Kyoto University)
Mr.Sumitani proposed Nickel became to be Catalyst of Cross Coupling Reaction 
(October 1971)
Experimental Notebook of Mr.Sumitani, dated October 23, 1971
Walking 6167 m, 8811 Steps
(Usual Course)

  つくば時代に、現役時代の会社の同僚と合唱カルテットを組んで練習をしていた。その一人でセカンドテナーの大学院修士論文(新しいニッケルーホスフィン錯体の合成とその触媒反応)を再度思い出した。

  本日のニュースで2010年のノーベル化学賞を受賞した根岸博士が亡くなったと伝えていた。受賞の対象になったのがクロスカップリング反応であった。クロスカプリング反応にはいろいろな組み合わせがあるが、その一つが根岸クロスカップリングである。

  しかしこのクロスカップリングの発想を最初に考え付いたのが、現役時代の会社の同僚であった。京都大学大学院修士課程時代に考え出している。その当時の京都大学の助手、同僚、教授の連名で論文が出されている。クロスカップリング反応の先駆けとして世界的に認識されている。

  そして偶然にも、根岸博士も現役時代の会社に勤務経験があったということで、ノーベル賞受賞後現役時代の会社の名誉フェローも勤めている。

  おそらくクロスカップリングの研究を進める中で、世界の論文に目を通していることと思われ、京都大学の論文は知っていたと思われる。

  その後同僚に、根岸博士から何か連絡はあったかと聞いているが、会うこともなく何の連絡もないという。ほんとは最初に考え付いた人もノーベル賞をもらうべきとの一言があれば、物事の事実が明確になるのであるが。

  歴史上名を残す人以外に、それ以上に素晴らしい仕事を成し遂げている人はいるものである。表彰されること自体は、仕事の内容よりも結局はロビー活動次第という理解が正しいようである。何か割り切れないものを感じる。

 無名人 能力あっても 普通の人
(むめいじん のうりょくあっても ふつうのひと)

  同僚に関する資料を再度読み直すと、1971年の修士課程時代の実験ノートに詳しい記録が残っていることに驚く。偽論文で話題になった理研のリケジョの残した実験ノートとは雲泥の差がある。リケジョが偽の科学者であったことが、比較するとよく理解できる。

  合唱カルテットは私が抜けた後も、新しいメンバーが入り続いているそうである。同僚も歌って楽しんでいることと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿