2019年6月15日土曜日

Air-Less Tire(空気なしタイヤ)

Air-Less Tire (WEB News)
 Walking 8.19 km, 10198 Steps
(Yanagawa, Oumi-Shrine, Saigawa, Lakeside Park)

  現役時代はタイヤコードの仕事が長かった。本日のWEBニュースにミシュランが空気を使用しないタイヤを2024年に発売するという記事があった。

  タイヤの歴史は、100年ほど前にフランスミシュラン社が初めて自動車用空気入りタイヤを発売し、車の発展に寄与してきた。そして戦後、ミシュラン社がさらに、従来のバイアスタイヤから画期的なラジアルタイヤを発明し、高速道路の普及とともに自動車性能の向上に拍車をかけた。

  そのミシュラン社が再度、革命的なタイヤを開発したようである。空気を使わないタイヤで、将来の電気自動車、燃料電池車との組み合わせで環境対応技術として展開するとのことである。

  従来の空気入りタイヤには必ず補強材としてタイヤコードが使用されている。乗用車用ラジアルタイヤではカーカス材にポリエステルタイヤコード、ベルト材にはスチールコードが使われている。

  調べると、ベルト材の構造は今までのスチールコードと同じ構造であるが、カーカスに相当するところは、くの字型の樹脂が屈曲して凸凹を吸収するようである。そして、この樹脂にはタイヤコードは使われていないようである。

  樹脂の構造はミクロ網目構造で、いわゆるエントロピー弾性で伸縮性を得ているのではないかと推測する。ただ弾性は得られても従来の樹脂では屈曲疲労には耐えられないと考える。

  耐久性のある網目構造を得るためには、新しい物質が使われないと実現は難しいと感じる。カーボンナノチューブのようなナノ物質を使っている可能性がある。

  記事では真の技術は不明であるが、今までのポリエステルタイヤコードは不要になりタイヤコードビジネスが将来なくなるかもしれない。

新タイヤ
 空気使わず
 新素材
 タイヤコードは
 不要になるか

(しんタイヤ くうきつかわず しんそざい タイヤコードは ふようになるか)

  ラジアルタイヤの発明を越える革新的な新しいタイヤの発明であり、今後も注目したい。

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