2021年11月14日日曜日

Opdivo(オプジーボ)

 
Compromising regarding Opdivo Lawsuit
(WEB News)
Walking 3389 m, 5214 Steps

 (Around Tokyo Home)

   先日のWEB ニュースでオプジーボ訴訟で和解が成立したと伝えていた。

  ノーベル賞になった発明品オプジーボをめぐって、発見・発明者の本庶教授が、製品化した小野薬品に対して起こしていた特許使用料訴訟で、教授には50億円、さらには所属する京都大学に230億円の寄付をすることにより和解することになった。

  最初は小野薬品は訴訟による追加特許料支払いを拒否していたが、急転和解することなった。その理由は、研究開発についての会社姿勢を明確にすることにあったと思われる。

  教授は確たる証拠をもって小野薬品が膨大な利益を得ていることを知っていたことから、訴訟を起こしたものと思う。

  現役時代を思い出す。昔は、特許などの技術で会社が膨大な利益を得ても、会社は10万円程度の報奨金を支払うことでこと済んでいた。しかし一会社員が、訴訟を起こしてまで特許使用料を追加請求することはなかった。

  このため開発した製品技術が大化けして巨額な利益を出した社員でも、重役にならない限り普通の社員と同じ形で定年退職している。

  日本の繁栄に寄与した数々の技術、製品が、今では中国、韓国、台湾が圧倒的な優位の立場にある。その一つの原因が、技術、製品のノウハウが日本の退職した技術者、研究者が高給で雇われ、伝授したことにある。

  それ故、短期間のうちに日本のレベルには達し、今では日本を凌駕し世界を席巻している。

  当時の開発途上国にとっては、機械は機械メーカーから購入、材料も材料メーカーから購入、あと製造ノウハウがあれば製品化は簡単にできる。そのノウハウは日本の退職した技術者、研究者が海外に出向き教えている。これら技術者・研究者は、重役にならない限り報酬面で恵まれなかたことが背景にある。

  今回の和解が、日本の技術者、研究者の社会的地位の向上に生かされれば喜ばしいことと思う。

ノーベル賞 特許料和解 生きがいに
(ノーベルしょう とっきょりょうわかい いきがいに)

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