2020年7月19日日曜日

Ito Nobuyoshi(伊藤延由)

 You-Tube 「一月万冊」 
Guest (right) : Ugaya Hiromichi(烏賀陽弘道)
interviewed Ito Nobuyoshi
 Ito Nobuyoshi was worker at IT Company in Past
Ito Nobuyoshi picked up Blueberry to measure Radiation
 Ito Nobuyoshi measured Radiation of Crops
Data of Radiation
(Mashroom showed 7210 times than Standard Value for Food)
Contamination expanding to Tokai Region
Container Bag filled with contaminated Soil
Walking 6.24 km, 7732 Steps
(Usual Course)

  先日のブログで、福島原発事故についての日本での報道はほとんどないが、ヨーロッパからは今の状況についての情報が入ってくると書いた。

  福島地区ではがん死亡が増え、白血病も増加しているというが、日本では原発の影響ではないとして処理され、報道されることはない。チェルノブイリの時には、一般の日本メディアでも白血病、甲状腺がんなどの増加の事実が報道されたが、今の日本の状況については黙ったままである。

  しかし You-Tube ではいろんな情報が取れる。先日「一月万冊」の動画で、フリージャーナリスト烏賀陽弘道がゲストとして登場して、福島原発事故その後を取材した内容を話していた。

  取り上げたのは、原発事故後も飯舘村に住み続けている伊藤延由さんであった。もともとIT会社に勤めるサラリーマンであったが、脱サラして就農している。新潟に住んでいたが、飯館村に移住し農業についたという。その直後に原発事故に出くわすことになる。

  人生をかけて農業を始める決心をしたにもかからわず、避難を指示された。しかし指定された避難住宅には行かず、そのまま飯舘村に住み続けている。

  当時65歳で、すでに人生これで終わったとの思いから、モルモットになって放射能の影響を自身で調べ、記録に残すことにしたという。キノコなど作物の汚染データーをその後9年とり続けている。

  汚染は9年たっても減っておらず、今もキノコでは食品としての基準の7210倍の数値を示している。また伊藤さんは東海地方にも出向いて測定しており、基準値を上回り食品として食べられるレベルではないという。

  つくばでの経験から当然の結果と思う。とにかく福島原発事故で名古屋地区まで汚染されているのである。土壌表面5cmの除染では効果は少ない。さらに除染された汚染土がフレコンに入れられてそのまま放置されている。

作物の 原発汚染 なお続く
(さくもつの げんぱつおせん なおつづく)

  知らぬは日本国民だけ。このような情報は外国の方が知らされている。伊藤さんのデータについては、一般のマスメディアは全く報道していない。貴重なデータとしてたまに大学の先生から問合せがあるという。そして唯一報道しているのが東京新聞である。

  政府が東京新聞の記者をボイコットする理由は、真実を報道していることが政権にとって不都合であるから。中国、北朝鮮と体質はまったく変わりない。

  伊藤さんは現在74歳。胸ポケットに線量計を入れて被ばく量も測定している。年間2.4mシーベルトの被ばくを受けている。

  人の年間被ばく限界値は1mシーベルトである。この影響がどうでるか、まったくの人体実験である。人生を狂わせた原発に対する怒りをこめた決意と感じる。

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