2017年11月16日木曜日

中田喜直

ロジェー・ワーグナー合唱団CD
ロジェー・ワーグナー合唱団
(CD表紙より)
 「夏の思い出」の説明
「雪のふるまちを」の説明
散歩の歩数 8469

  2か月半ぶりにCDチェンジャーのCDを交換した。25枚の中に、アメリカのロジェー・ワーグナー合唱団のCDも含まれていた。久しぶりに聴いた。

  アメリカ民謡、黒人霊歌、アイルランド民謡、フランス民謡、ドイツ民謡、イギリス民謡など、若いころ合唱をしていた時に歌っていた歌ばかりである。そして日本語での日本の歌も含まれている。

  それは中田喜直の「夏の思い出」と「雪のふるまち」である。夏と冬の情景を目に浮かべさせる歌である。中田喜直は春、秋の歌も作曲しており、秋の歌としての「小さい秋」もあまりにも有名である。

  同時代中田喜直と同じように歌を作っていた作曲家に団伊玖磨がいる。有名な「花の街」は高校時代に合唱で歌った経験がある。

  この二人の曲を聴いていると美しい曲ばかりで素晴らしいと思う。しかし生活の面では対照的であった。それはたばこを吸うか吸わないかである。中田喜直はたばこを吸わず、むしろ嫌煙運動を積極的に進めた人である。

  一方、団伊玖磨はエッセイ「パイプのけむり」を書いているように愛煙家であった。

  たばこを吸い始めるのはちょっとした好奇心からと思う。食べ物のように美味しいものでもなく、最初は違和感のあるものである。しかし、大人びたいとか、かっこをつけたいとかという邪悪な心から吸っている間に、中毒になってしまう。それで止めることは出来なくなる。

  他人に迷惑がかからなければ何も言うことはないが、はっきりしているのは煙からの発がん物質などによる色々な病気の原因になっていることである。

  吸わない者にとっては、回り半径50mの円の中に人がいなければ迷惑の程度は少ないと思うが、実際にはそのように気をつけている喫煙者は皆無である。

  もちろん室内では、たとえ換気扇をつけていても迷惑をかけていることになる。新幹線などの列車は全面禁煙になったが、まだまだ受動喫煙についての対策が完全とは言えない。

  「夏の思い出」は素直に楽しめるが、「花の街」は作曲者のたばこのことを思い浮かべると清らかな歌とは思えなくなってしまう。まことに残念である。

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