2023 Nobel Prize in Phosiology or Medicine, in Physics and in Chemistry from WEB News
(2023ノーベル賞、生理学・医学、物理学、化学、WEBニュースより)
Dr. IIjima waiting for Nobel Prize for 30 Years (from WEB News)
本年のノーベル賞の自然科学部門の発表があった。生理学・医学賞、物理学賞、化学賞ともに欧米の学者に与えられる。
日本からは2年続けて受賞者は出なかった。
カーボンナノチューブ発見者である飯島博士は、ノーべル賞候補と言われて30年が経った。
私の最後の仕事場所はつくばの産業技術研究所であった。そのカーボンナノチューブ研究長であった飯島博士は、毎年10月初めになると研究所内での記者会見準備が恒例になっていた。
今年も準備していたものと思う。今年は終身教授になった名城大学で準備していたかもしれない。
この20年ほど、ほぼ毎年のように自然科学分野でのノーベル賞が日本人に与えられていた。その研究はちょうど日本の繁栄時期に遂行された研究が評価されたものである。
しかしこの30年日本経済は凋落し、自然科学の学問の世界も歩調を合わせているようである。
これからは日本からの受賞者は出ないものと思われる。
昨年も述べたが、飯島博士も10月初めの恒例行事は止めにした方がよいと思う。
科学でも 日本凋落 現実味
(かがくでも にほんちょうらく げんじつみ)
この30年の間に、中国、台湾、韓国経済が急成長しており、ぼちぼちこれらの国からもノーベル賞受賞者が出ても良いのではないかと思う。
しかし日本と同じように受験戦争の知識詰め込み教育の国であり、独創的発想は出てこないのかもしれない。
科学技術立国であった日本が科学技術の分野でも凋落の傾向にあるのは誠に残念なことである。
政府は科学技術立国から、投資立国への変換を考えているようであるが、科学技術立国であるからこそ投資も増えるのであって、強みのないところにお金が集まるわけはない。
日本の現状打破には、政治経済学問教育など、とにかくすべての分野での抜本的改革が必要と思う。
ところで生理学・医学賞には、コロナワクチンの基礎となったメッセンジャーRNAの研究者に与えられた。
その応用されたワクチンがこのコロナ禍で全世界で使用されている。
同じノーベル賞の山中教授の研究したiPS細胞技術は実用化に向けてすでに20年以上の慎重な開発が続けられている。一番の問題は副作用がないか、時間をかけて臨床試験を繰り返している。
それに反し、コロナワクチンは臨床試験は省略し、全世界の人々をモルモットにして人体実験が進行中ということになる。
すでにいろいろな副作用が報告されており、ワクチンで亡くなっている人もいる。少なくとも良心的な研究者なら、臨床試験が実施されていないので副作用については未知であるとの周知をすべきではないかと思う。
仮説に従えば、メッセンジャーRNAに関わる研究者も、世界の闇なのかも知れない。