先日の You-Tube に、日本の会社とグーグルの社員集合写真が出ていた。
見てすぐにわかることは、日本の会社の社員の統制された姿と、グーグル社員の自由な姿である。
この写真の違いは、この30年の日本凋落の原因を表す象徴的な写真である。
それは団体行動を重要とするか、個人を重要とするかの違いである。創造には個人の能力がどれだけ発揮できるかにかかっている。一方、模倣、応用、生産性向上には組織だった団体行動が重要である。
高度成長時期の日本は、模倣、応用、生産性向上に最大の効果を発揮した結果、世界に第二の経済大国にのし上がった。
重工業、電気、自動車、現役時代関係していていた合成繊維も、もともと欧米で発明されたものを実用化、最適化、低コスト大量生産の力で達成したものである。
その背景には、偏差値を優先した教育がある。今までの知識をしっかり詰め込んだ人が、世の中を指導する体制になっていた。
しかし、今までにない新しいものを創造するという教育は受けていないので、IT時代のような新しい時代の到来に乗り遅れてしまった。
今も教育体制は変わらず、小学生時代からの塾通いで有名中学に入るという価値観が支配的である。
今の政治の動きから見ると、紙幣をどんどん印刷し政策としておカネをばらまく程度の小手先の対策で、抜本的改革は皆無である。
先の戦争から、戦前の洗脳された国民が愚民から脱出できたのは、結局は敗戦のおかげであった。
敗戦が無ければ日本国民は洗脳された愚民のままで、とっくの昔に日本は崩壊していたものと思われる。
いま日本は、敗戦前と同じような状況にあるように感じる。愚民はいつ目覚めるのであろうか。
国落ち目 愚民の目覚め 必須なり
(くにおちめ ぐみんのめざめ ひっすうなり)
国が落ち目になっていることさえ認識していない人は、今のお金ばらまき政治で潤っている人ではないかと思う。
その構造は、周辺の独裁国家の権力者に群がる構造と同じような実態のようである。
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