Otsu-City Buried Cultural Property Research Center
(Special Exhibition)
Mano Ruins, Kami-Oogi Ruins, Sakamoto Castle Ruins, Ishiyama-Kokubu Ruins, Yamanokami Ruins
Mano Anciant Tomb
Entoh Haniwa(円筒埴輪)
Funagata Haniwa(舟形埴輪)
Toigata Haniwa(樋形埴輪)
Burial Goods
Iron Goods
Armor(鎧)
Kotojigata-Seki-Seihin(琴柱形石製品), Magatama(勾玉), Kudatama(管玉)
Nejimonkyo(捩文鏡)
Kami-Oogi Ruins
Sumiga Doki(墨画土器)
Ryokuyu-Shiroji-Kakiotoshi-Botankarakusa-Monmei-Bin
(緑釉白地掻落牡丹唐草文梅瓶)
Roofing Tiles foound at Ruins of Sakamoto Castle
Dark Gray Color and Red Color Roofing Tiles
Furnace for Roofing Tiles found at Ishiyama-Kokubu Ruins
Roofing Tiles found at Ishiyama-Kokubu Ruins
Relationship between Fujiwara-Kyo and Ishiyama-Kokubu Ruins
Explanation of Fujiwara-Kyo
Roofing Tiles transported from Ishiyama-Kokubu Ruins to Fujiwara-Kyo
Yamanokami Ruins
Situation(broken) of Shibi(鴟尾)
Shibi duplicated
Sueki(須恵器)found at Yamanokami Ruins
Sueki(須恵器)
本日の散歩は
際川コースを歩いた。
志賀八幡宮西の林を抜けた所に大津市埋蔵文化財調査センターがある。
定期的に
特別展が開催されているが、6月からは「すばらしき文物・大津市指定文化財考古編」「埋文センター周辺の遺跡」と称して展示されていた。
その遺跡とは、真野遺跡、上仰木遺跡、坂本城跡、石山国分寺遺跡、山ノ神遺跡である。
真野遺跡は
真野浜水泳場の西にあるが、平成5年~8年度に調査が実施された。古墳時代の円墳が発見され、埴輪、銅鏡、鎌鍬などの鉄製品、甲冑部材、勾玉などが出てきている。
上仰木遺跡は、
棚田で有名な仰木地区の近くにあり、平安時代から鎌倉時代にかけての邸宅堀から墨で絵を描いた墨画土器の皿が見つかっている。また中国北宋時代に焼かれた「緑釉白地掻落牡丹唐草文梅瓶(りょくゆうしろじかきおとしぼたんからくさもんめいびん」も発見されており、大英博物館所蔵の梅瓶と同じもので日本で初めて出土している。
坂本城遺跡では、本能寺の変の後明智光秀の城であった
坂本城は炎上しその瓦が遺跡から出土している。赤褐色の瓦は、炎上した時に焼けたためと考えられていたが、分析の結果元から赤い色のものと判明した。発見された暗灰色の瓦とともに、二色の瓦が坂本城の屋根を飾っていたもので華やかな城だったことがうかがえる。
石山国分遺跡は、
石山寺西の丘陵地にあり白鳳時代から平安時代の遺跡である。瓦窯(がよう)2基が発見され、軒瓦も出土している。
天武天皇時代に藤原京で初めて瓦の宮殿が造営されたが、出土した瓦は藤原宮の瓦と同じものであることが分かった。藤原宮の瓦は、讃岐・淡路島・摂津・近江から供給されていたと推定されていたが、石山国分からも運ばれていたことが明確となった。
山ノ神遺跡はJR瀬田駅南東約1kmに位置し、7世紀中ごろから後半にかけて創業していた窯跡が発見されている。そこから出土した瓦は、鴟尾(しび)で寺院や宮殿の屋根を飾る瓦である。ちょうど天智天皇の
大津京と同じ時期であるため、大津宮にも使われていた可能性がある。この他、須恵器も発見されている。
琵琶湖湖畔では田畑がどんどん住宅に変わって行っており、造成の前には
発掘調査が実施されている。これからも新しい発見が期待でき、日本の歴史が明確になる可能性もあり、興味深い。