2017年6月16日金曜日

柳が崎のさざなみ

 柳川河口
柳川河口のさざなみ(動画)
(さざなみの音)

鏡が浜際川河口
鏡が浜際川河口のさざなみ(動画)
(さざなみの音)
本日の歩数

  坂本龍一さんが最近「async」というアルバムを出している。ラストエンペラー、戦場のメリークリスマスなどの作曲でよく知られているが、この「async」は音楽の根源は何かを問うアルバムのようである。

  音楽は人間の手でコントロールされた同期する音で作られるが、音楽の根源は自然、日常生活の中にある音、ノイズなどが根源であるとの見方である。同期しない音が本来の音楽の根源であるといいたいようである。

  そういわれると、日常には自然の音、人間が作り出す規則性のない雑音・ノイズなどが周りにあふれている。山歩きしても、人間の作る雑音はあまり聞こえてこない所で、鶯の鳴く声、沢の流れ、木々の揺れる音、蛙の鳴き声など自然のさまざまな音を聞いている。

  特に散歩や山歩きをしている時自然から聞こえてくる音は季節感を醸し出し、気分を季節に向かわせてくれる。音のない世界よりも生きているという実感を与えてくれることを経験している。

  今日もいつもの散歩コースを歩いたが、柳川河口でさざなみの音を聴きながら、しばらく波の押し寄せる光景を眺めた。また隣の鏡が浜際川河口にも足を延ばし波を眺めた。規則的ではない音の流れに気持ちが落ち着いてくる。

  おそらく坂本龍一さんはこの雰囲気を言いたかったのかもしれない。今まで、世の中の音、ノイズには注目もせず聞き流していたが、何も音楽会に行かなくても、自然の音のみならず身の回りにある音を意識して聞くことで音楽というものを楽しめるのかもしれない。

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