2023年6月10日土曜日

Anniversary of Time(時の記念日)

 

Anniverary of Time : 10th of June

10th of June : Rokoku-Fest(漏刻祭) in Oumi-Shrine


Rehearsal of Ceremony at Oumi-Shrine

  本日、6月10日は時の記念日。天智天皇の時代、近江大津宮に初めて漏刻(水時計)が設置され、時刻制度が始まった。大正九年に記念日として決められた。

  天智天皇を祀る近江神宮では、この日に漏刻祭が実施され、時の神様に感謝する儀式が行われる。

  漏刻祭には、全国から時計メーカーの人々が参列し、本年度の新製品の時計がお供えされる。献納される時計は、セイコー、シチズン、リズム、カシオなどの会社の製品である。

時の日に 時計奉納 近江宮
(ときのひに とけいほうのう おうみぐう)

  このごろは早朝の散歩であるため、ちょうど儀式のリハーサルが行われているところであった。采女としては、びわ湖大津観光大使などが務めている。

  実際の儀式は午前11時から始まることから、立ち会うことは出来なかった。

  帰り大津館にも立ち寄ったが、残り1羽の燕の雛の姿はなく、すべての雛が巣立ちしたことを確認した。少し寂しく感じる。

2023年6月9日金曜日

Leaving Nest(巣立ち)

 

Only One Chick in Nest at Otsukan

Grey-Headed Lapwings disappeared in Rice Field near Yanagawa
(One Month after Rice Planting)

  大津館の燕の雛は、昨日まで4羽が巣の中で窮屈そうにいたが、本日は1羽だけになっていた。3羽は巣立ちし近くを飛び回っているようである。

  まだ1羽が巣に残っているため、今まで通り親鳥が餌をもって巣に帰ってきていた。この1羽も間もなく巣立ちとなる。

  とにかく無事成長出来てよかった。この後さらに卵を産むのか、観察は続けたい。

  一方、柳川近くの田んぼは田植え後一か月がたち、苗もかなり大きくなった。そしてケリはいなくなった。残り一羽の雛も近くを飛んでいるのであろう。

ケリ燕 子育て終わり 空を舞う
(ケリつばめ こそだておわり そらをまう)

  来年も野鳥の子育てを見たいものだ。

2023年6月8日木曜日

Fruits of Loquat(枇杷の実)

 


Fruits of Loquat at Bank of Saigawa(際川)
Flowers of Hollyhock at Bank of Saigawa(際川)
Fruit of Loquat at my Balcony
(Withered/枯れる)

  昨日は際川の土手を散歩している。土手には2本の大きな枇杷の木があり、枇杷の実がたわわに実っている。

  2年前には和歌山の枇杷畑に枇杷の実を採りに行ったことを思い出す。自然農園になっており、形はいろいろであったが、味は良好であった。今年も実っていることと思う。

  今年は我が家の枇杷の実が成長することを期待していたが、3個の小さな実が1個だけ生き残った。しかしこの1個も成長せず、枯れてしまったようである。

  残念であるが、来年に期待したい。

ベランダの 枇杷の実ならず 来年に
(ベランダの びわのみならず らいねんに)

  際川土手では、葵の花が満開になった。艶やかな花で、ピンクと白の花を開かせている。紫陽花と並んで、梅雨時の散歩の楽しみでもある。

2023年6月7日水曜日

Buried Cultural Property(埋蔵文化財)

Otsu-City Buried Cultural Property Research Center
(Special Exhibition)
Mano Ruins, Kami-Oogi Ruins, Sakamoto Castle Ruins, Ishiyama-Kokubu Ruins, Yamanokami Ruins
Mano Anciant Tomb
Entoh Haniwa(円筒埴輪)
Funagata Haniwa(舟形埴輪)
Toigata Haniwa(樋形埴輪)
Burial Goods
Iron Goods
Armor(鎧)
Kotojigata-Seki-Seihin(琴柱形石製品), Magatama(勾玉), Kudatama(管玉)
Nejimonkyo(捩文鏡)
Kami-Oogi Ruins
Sumiga Doki(墨画土器)
Ryokuyu-Shiroji-Kakiotoshi-Botankarakusa-Monmei-Bin
(緑釉白地掻落牡丹唐草文梅瓶)
Roofing Tiles foound at Ruins of Sakamoto Castle
Dark Gray Color and Red Color Roofing Tiles
Furnace for Roofing Tiles found at Ishiyama-Kokubu Ruins
Roofing Tiles found at Ishiyama-Kokubu Ruins
Relationship between Fujiwara-Kyo and Ishiyama-Kokubu Ruins
Explanation of Fujiwara-Kyo
Roofing Tiles transported from Ishiyama-Kokubu Ruins to Fujiwara-Kyo
Yamanokami Ruins
Situation(broken) of Shibi(鴟尾)
Shibi duplicated
Sueki(須恵器)found at Yamanokami Ruins
Sueki(須恵器)

  本日の散歩は際川コースを歩いた。志賀八幡宮西の林を抜けた所に大津市埋蔵文化財調査センターがある。

  定期的に特別展が開催されているが、6月からは「すばらしき文物・大津市指定文化財考古編」「埋文センター周辺の遺跡」と称して展示されていた。

  その遺跡とは、真野遺跡、上仰木遺跡、坂本城跡、石山国分寺遺跡、山ノ神遺跡である。

  真野遺跡は真野浜水泳場の西にあるが、平成5年~8年度に調査が実施された。古墳時代の円墳が発見され、埴輪、銅鏡、鎌鍬などの鉄製品、甲冑部材、勾玉などが出てきている。

  上仰木遺跡は、棚田で有名な仰木地区の近くにあり、平安時代から鎌倉時代にかけての邸宅堀から墨で絵を描いた墨画土器の皿が見つかっている。また中国北宋時代に焼かれた「緑釉白地掻落牡丹唐草文梅瓶(りょくゆうしろじかきおとしぼたんからくさもんめいびん」も発見されており、大英博物館所蔵の梅瓶と同じもので日本で初めて出土している。

  坂本城遺跡では、本能寺の変の後明智光秀の城であった坂本城は炎上しその瓦が遺跡から出土している。赤褐色の瓦は、炎上した時に焼けたためと考えられていたが、分析の結果元から赤い色のものと判明した。発見された暗灰色の瓦とともに、二色の瓦が坂本城の屋根を飾っていたもので華やかな城だったことがうかがえる。

  石山国分遺跡は、石山寺西の丘陵地にあり白鳳時代から平安時代の遺跡である。瓦窯(がよう)2基が発見され、軒瓦も出土している。天武天皇時代に藤原京で初めて瓦の宮殿が造営されたが、出土した瓦は藤原宮の瓦と同じものであることが分かった。藤原宮の瓦は、讃岐・淡路島・摂津・近江から供給されていたと推定されていたが、石山国分からも運ばれていたことが明確となった。

  山ノ神遺跡はJR瀬田駅南東約1kmに位置し、7世紀中ごろから後半にかけて創業していた窯跡が発見されている。そこから出土した瓦は、鴟尾(しび)で寺院や宮殿の屋根を飾る瓦である。ちょうど天智天皇の大津京と同じ時期であるため、大津宮にも使われていた可能性がある。この他、須恵器も発見されている。

  琵琶湖湖畔では田畑がどんどん住宅に変わって行っており、造成の前には発掘調査が実施されている。これからも新しい発見が期待でき、日本の歴史が明確になる可能性もあり、興味深い。

2023年6月6日火曜日

Chicks of Grey-Headed Lapwing grown up(ケリの雛成鳥になる)

 

Last Chick grown up in Rice Field near Yanagawa
4 Chicks of Swallow in Nest of Otsukan

  柳川近くの田んぼで育っていた4羽のケリの雛は、いつの間には1羽になっている。この1羽も、本日羽を広げて飛ぶ練習をしていた。

  ケリは巣をつくらず草むらに卵を産む。そのまま抱卵し雛が生まれる。雛はすぐに自分で餌を探し食べるという。

  巣がないため巣立ちとは言い難く、成鳥になったと表現せざるを得ない。雛を発見してからほぼ一か月である。

  この間から田んぼの近くで親鳥の飛ぶ姿以外にもケリの飛ぶ姿を見ているので、他の3羽はすでに成鳥となりこの付近で飛び回っているようである。

  残り1羽はもうしばらく親鳥の見守る中でこの田んぼで過ごし、まもなくこの田んぼから去っていくものと思う。

  無事ケリの子育てが終わり、安堵である。

  一方大津館の燕の雛は孵化後2週間たち、4羽とも大きく成長している。今にも巣からはみ出そうである。孵化してから20日くらいで巣立ちするというので、もう一週間もたてばこれらの雛も巣から飛び出していくものと思う。

  もうしばらく観察を続けたい。