新聞、ラジオ、テレビを見聞きしなくなって久しい。今の一般のマスコミは、忖度識者、グーミン芸能人、ダーティーなスポーツ界などによる為政者の広報宣伝機関になっており、情報としては信頼できるものではない。
そんな中、唯一聴いているのはFMラジオ放送のクラシック音楽番組である。
今年は、バイオリニストであり作曲家であるフリッツ・クライスラーが没して60年になる。
それを記念してFMラジオ放送で、「クライスラー変奏曲」という番組が今週月曜日から木曜日の四日間に渡って放送されている。
クライスラー自身作曲の曲を自ら弾いた録音をたっぷりと聴くことが出来た。クライスラーが生きたのは、1875年から1962年である。1910年ころから1940年ころの録音である。
当時はまだSPレコードである。子供のころには、このSPレコードを聴いたことがある。カルメン序曲でもレコード数枚が必要であった。
今回の録音を聴いて驚いたのは、モノラル録音であるが雑音もなく澄んだ音質であった。おそらくレコードのチェンジのつなぎ目とか、雑音除去は最新の技術を駆使したものと思う。
最高だったのは、ラフマニノフがピアノ伴奏、クライスラーがバイオリンを弾いた、ベートーベン作曲の「バイオリンソナタ第8番」とグリーグ作曲の「バイオリンソナタ第3番」であった。素晴らしい音で、二人の巨匠の奏でる音楽を楽しんだ。
戦前の レコードの音 驚きだ
(せんぜんの レコードのおと おどろきだ)
ラフマニノフもクライスラーも同時代に活躍した音楽家であることも初めて知った。二人とも、それぞれロシア革命、ドイツナチス政権誕生により、最終的にアメリカに移住している。
アメリカで生き延びたおかげで、二人の素晴らしい音楽を今でも楽しめる。しかも、これら音楽家自身の演奏録音が今も残されているということは驚愕であった。
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