2019年9月13日金曜日

Sako Tadahiko(佐古忠彦)

Inside of Kyoto Minami-Kaikan
Indication of Screen 1
 
Unconquerable Life of Kamejiro
Director : Sako Tadahiko, Music : Sakamoto Ryuichi
 Entrance of Screen 1
 Inside of Screen 1
Walking 7.81 km, 8193 Steps
(Kyoto Minami-kaikan, Site of Rakuyo High School)

  20~30年ほど前だったか、TBSのニュースキャスターをしていた佐古忠彦さんの名前を久しぶりに見た。

  本日は朝から京都みなみ会館に出向き、「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」の映画を見に出かけた。

  パンフレットを見ると、監督は佐古忠彦とあった。そして音楽は坂本龍一である。あのテレビキャスターをしていた人が、今では映画を撮っていることを初めて知った。

  世界の解決のめどのつかない紛争は幾多あるが、沖縄の米軍を巡る問題もその一つではないかと思う。

  敗戦後沖縄は米軍の支配で苦しめられてきた。その中で沖縄の主権回復と、米軍基地撤廃を一貫して訴え行動したのが瀬川亀次郎であった。

  その生涯を、書き残した本人の日記を証言に、ニュース画像も入れながら描いたもの。日本返還が決まるときにも、沖縄の人々のことを考えたものではなく、米軍基地を存続させるためのものにすぎないとして、強く反発していた。

  当時の佐藤首相との国会討論での迫力ある追及に、首相の答弁は焦点をぼかし、平和を維持するためとの詭弁で言い逃れに終始している場面は、今の為政者と何ら変わらない。

  それ故、今も沖縄問題は延々と続いている。

カメジロウ 不屈の思い 続く道
(カメジロー ふくつのおもい つづくみち)

  演説の激しい口調場面も多い映画であるが、その雰囲気を和らげるピアノ、弦楽の美しい音楽はさすが坂本龍一であった。最後のエンディングロールではピアノの穏やかな音が続き、政治の世界での激しさとは対称的に、カメジロウの人となりを思わせる。

  今の世の中、新聞、テレビ、ラジオなどからの受け身の情報では、嘘も含めた為政者の都合の良い情報しか入らない。真実を知るには情報を積極的に集める必要がある。その手段は、インターネット、You-Tube、講演会、それに独立系映画館での映画である。

  佐古さんはそのことを認識して、テレビの表舞台から姿を消し映画監督の道に進んだと感じた映画であった。

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