Founder Mr. Nagamori resignating Representative Director of Nedec
不正会計問題で話題のニデックで、創業者である永守重信代表取締役が辞任するとの報道があった。
永守氏は京都でニデックを立ち上げ、一代で2兆円規模の会社に育てた経営者である。
偶然であるが、私が入学した京都市立洛陽高校一年生時代に工業科の三年生であったという。当時の洛陽高校は普通科と工業科がある総合高校であった。
二年生になると普通科だけの京都市立塔南高校が新設され、我々普通科の生徒は塔南高校に移り、洛陽高校は工業科だけの洛陽工業高校になった。
永守氏は高校を卒業後、職業大学校で学び就職するが、数年後には会社を設立して独立する。
モーターに特化した事業でスタートするが、日本・世界の会社を買収することにより大きく成長した。さらには、パソコンなどの超小型モーター、電気自動車を含めた自動車関連のモーターなど成長により、ますます成長している。
その経営哲学は他人より以上に働くことにあり、毎朝6時には出社し陣頭指揮のフル回転の人生であったようである。
一時後任に日産自動車の副社長であった人物を選んだが、その社長は朝八時〜九時頃に出社していたという。結局、永守氏はその社長を退任に追い込んでいる。
会社買収などにより世界に子会社を急速に作ったが、その子会社での会計不正問題が指摘され、会社自体が今苦境に立たされている。
その不正問題の調査が第三者機関で実施されているが、なぜ不正が事前に見つけられなかったのか、会社全体の風土の問題ではないか、など指摘されている。
永守氏のカリスマ的個人会社から、世間一般に通ずる公共の会社への変換の過渡期に来たと思われる。ご本人がそれに気づき、自ら退く決断をしたと思われる。
カリスマの 会社の不正 即是正
(カリスマの かいしゃのふせい そくぜせい)
政治家の図太さとは対照的であるが、民間企業の場合には不祥事が命取りになる例が多々あり、政治の世界と違うところであろう。
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