Family History Torigoe Syuntarou
(from You-Tube)
You-Tube をサーフィンしていたら、テレビ番組ファミリーヒストリーの画面が出てきた。鳥越俊太郎のファミリーヒストリーである。
2015年に放映されたものであるが、食い入るように見てしまった。
というのは、俊太郎の父は二人男兄弟の弟であった。私も男二人兄弟で、自分達の境遇とよく似ていると感じたからである。
兄弟とも学校の成績は優秀であった。その兄は大学に行かず親の鳥越製粉を継いで社長になる。一方父である弟は京都大学に進み、卒業後は戦前の住友財閥本社に就職する。
(蛇足であるが、息子である鳥越俊太郎も京都大学出身である。)
しかし配属されたのは北海道の鉱山会社であった。その会社は現場上がりの人間ばかりで、現場からは完全に無視されたという。
このため鬱になり、会社を辞めることになる。兄の会社を手伝ったりしていたが、まもなく兵役により中国に行く。
生きていくことだけでも大変な戦場で、鬱は一時的に消える。そして敗戦後帰国し、兄の会社で働くが、また鬱が再発する。酒におぼれて肝臓を悪くして亡くなったという。
俊太郎は自分の親のことを反面教師として理解していたと述懐している。鳥越俊太郎の父の場合は弟であったが、私の場合は兄が同じ京都大学出身で、就職後鬱になり一時休職し実家で療養したりしている。
原因は人間関係ではなかったかと思う。そこからお酒で紛らわすことが多くなったようだ。今は定年退職したが、お酒は止められないようである。
思い出したのは、スティーブ・ジョブズの Stay Hungry Stay Foolish の言葉である。とくに Stay Foolish は意味深いものがある。
順風の優秀な人が壁にぶつかったとき、対処できる方法がこの Stay Foolish であるとスティーブ・ジョブズは言いたかったのだと思う。馬鹿になればいいのである。
兄、それに俊太郎の父に、この生き方が必要であったのだと思う。私の場合には常に馬鹿にならざるを得ない状況で、乗り切ってきたと思える。
そして面白かったのは、フランスパンの話である。俊太郎の父が兄の社長に命じられて、ヨーロッパの新しい製粉機械の調査に行く。まずパリを訪問し、フランスパンのおいしさを知りそのフランスパンの作り手と面識を持つことになる。
製粉機の調査はすることなく、フランスパン用の小麦と製粉の技術を持ち帰り、フランスパンを日本に最初に持ち込んだビゴさんと接触を図る。
このような経緯で、鳥越製粉は日本で初めてフランスパン用小麦粉を製造販売したということも、今回初めて知った。
こんなところで話がつながるのを全く面白いものと思う。
パリで知る フランスパンの 美味しさや
(パリでしる フランスパンの おいしさや)
フランスパンは本当に美味しい。
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