大津PARCO
8階まである店舗
(その内7階は映画館)
入口に立てられた看板
(あと3日)
滋賀県は近江商人発祥の地である。その一つが西武グループである。湖東には近江鉄道が走っており、車体は東京の西武鉄道と同じ色をしている。大津では、西武ライオンズのマークのついたバスが走り、西武百貨店、それにPARCOもある。
この大津PARCOが8月末をもって店を閉める。一部映画館だけは営業を続けるとのことである。本日行って見ると、閉店まであと3日との看板が置かれていた。
売り上げは最盛期の35%くらいになっており、閉店は営業不振に尽きるようである。その原因は湖岸道路東、近江大橋を渡った所に出来た巨大イオンモールである。さらにこの近江大橋の無料化がお客さんの流れをこのイオンモールに向かわせた。
三方よしという近江商人の旧来の哲学だけでは、今の世の中の複雑な動きに対応できなくなっているということである。ビジネスには商品構成のみならず、地理的条件、人の動き、規模の大きさなど別の要因を考慮した哲学が必要になっているのだろう。
もともとPARCOは若者ファッションの発信ショップとして若者に人気があった。今中を歩いてみても買いたいものは何もなかった。しかし、東京のような若者が多いところでは依然としてPARCOは生きて行けると思う。
大都会での競争も厳しいとは思うが、地方都市の方が別の意味でし烈な淘汰が現実にあることを示している。
向かいにある西武百貨店で食料品をいつも購入しており、これからも利用できることを願っている。
向かいにある西武百貨店で食料品をいつも購入しており、これからも利用できることを願っている。