2019年2月24日日曜日

Silkworm(蚕)

解雇
Sericulture by Artificial Feed
(WEB News)
Walking Distance 6.21km、8427Steps
(Usual Cource)

  なぜ蚕は桑の葉しか食べないのか。この疑問に対する研究はもう60年以上前に実施され究明されている。京都工芸繊維大学などの研究で、桑に含まれるある物質(モリン、イノシトールなど)が発見され、その物質を添加すると桑でなくても蚕は食べることが確認されている。

  蚕の人工飼料が可能になった結果であり、その後も実用化の試みは続けられていたと思う。しかし、中国からの安い生糸が輸入され国内の養蚕業はほとんど壊滅し、その後の進展はさほどなかったようである。

  本日のWEBニュースで、「人工飼育による無菌周年養蚕技術確立」との記事があった。京都工芸繊維大学と京都丹後市が共同開発して年間を通じて養蚕が可能な技術を確立したという。

  生糸のみならず、蚕を使った医薬品・化粧品など新しい技術・商品開発に結び付けることが目的であるが、問題はやはりコストであるという。中国産並みに下げることがポイントになるようである。

  今後民間企業との開発により養蚕業の復活をはかる計画とのこと。人工飼料による生糸が何か他の付加価値のある性能を持っておれば、コスト問題も乗り越えられる。

  繊維産業に従事していたものにとって、新技術により蚕から新しい価値を生むものが出て、養蚕業が復活することを期待している。

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