Ieper(イーペル・イーパー)の場所
(ベルギー西部、フランス国境に近いところ)
本日の散歩 6.12km、9499歩
ベルギー西部、フランス国境に近い Ieper は、もともと繊維産業の盛んなところで、今でも繊維会社、繊維機械会社が多くある。ヨーロッパに駐在当時、自動車シートベルトのイーパーバンド、ジェットルーム・レピア織機のピカノールなどの会社に何度となく車で訪問している。
この町は第一次世界大戦でドイツ軍が毒ガスを初めて使用した場所でもある。連合軍、住民に犠牲者が多数出ている。そのため、この町の入口にはお墓とその慰霊のための碑があり、亡くなったおびただしい数の人の名前が刻まれている。
この日曜日にこの町で猫祭りが開催されたとのニュースがあった。駐在当時はこの祭りがあることは知らなかった。
1938年に始まり、3年に一度、5月の第二日曜日に開催されているという。第一世界大戦後かなり経ってから始まった祭りである。今年はその3年目の年になる。
繊維産業としての繁栄は毛織物工業であった。この羊毛に害を与えるネズミを駆除するために沢山の猫を使っていたという。
一方、昔は疫病としてペストが流行し、それは魔女の仕業として魔女狩りが行わた。猫はその魔女の使者との理解から猫投げをすることが行われていたという。
お祭りでは猫の姿に変装した人々と山車が街をパレードする。繊維会館では125mの高さから黒猫のぬいぐるみが投げられ、その黒猫を手にすれば幸運に恵まれるという。最後は魔女の人形を火あぶりにする行事で終了する。
この町は4万人くらいの小さな町で街を一歩外れると、延々と田園が広がっている。毒ガスの地獄絵たる惨事は墓と慰霊碑が伝えるだけである。
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