2017年4月18日火曜日

大津市歴史博物館

 大津市歴史博物館
 玄関からの風景
(琵琶湖方向、中央 近江富士)
 伊香立にある新知恩院蔵の釈迦涅槃像
(パンフレットから)
近江八景の展示(パンフレットから)
 大津絵の展示(パンフレットから)

  三井寺北横の坂を上がると大津市歴史博物館がある。初めて見学することにした。大津市の歴史を旧石器時代から、現在までの展示をしている。

  大津に住んで1年が経ち、歴史に関する知識は増えている。今日はその知識を整理することもでき、また新しいこともいろいろ知ることになった。

  古墳時代の遺跡、弥生・縄文遺跡、大津京の話などすでに現場を見て回って頭の中に入っている。皇子山古墳百穴古墳穴太野添古墳なども説明されていた。

  大津京については、内裏の建物の遺跡は発掘され存在が確認されているが、大津京としての市街地跡は確認されていない。それ故、正確には大津宮と呼ぶのが現状では正しいようである。

  崇福寺、滋賀の里廃寺、宇佐山城壺笠山城坂本城大津城膳所城、延暦寺、三井寺石山寺義仲寺幻住庵、など大津市の歴史的展示説明がなされていた。

  最近発見されたのが、先日サイクリングした伊香立にある新知恩院(応仁の乱の時、京都知恩院が一時疎開していた)の釈迦涅槃像である。僅か12.8cmの小さな木造涅槃像である。この現物が展示されていた。

  非常に小さい涅槃像であるが、作者は快慶かその弟子ではないかといわれている。説明ではこの像は携帯移動可能なように小さく造り、どこでも拝めるようにしたのではないかという。

  近江八景の展示もある。これは中国の瀟湘(しようしよう)八景に模して定められた8景勝。比良の暮雪矢橋の帰帆石山の秋月瀬田の夕照三井の晩鐘、堅田の落雁、粟津の晴嵐、そして唐崎の雨夜である。すでに見て回ったところばかりである。

  特別展として、大津絵れきはく蔵出し展が開催されていた。大津絵は江戸時代に宿場の追分から大谷の界隈で売られていた名産であった。

  本来は仏画であったが、土産物として大衆化し美人画、役者絵、動物、鬼なども描くようになった。現物の大津絵が多数展示されていた。大津市内のいたるところに大津絵のタイル絵などがあり、日常の生活の中でも見ることが出来る。

  近代の展示の所では京阪電車、江若鉄道の歴史も紹介されている。子供のころにジーゼル車の江若鉄道に乗った経験もあり懐かしく感じる。また今住んでいる柳が崎が平成の初めまでは水泳場で賑わっていたという写真も展示されていた。

  水質の悪化により廃止されたとの説明であるが、広島三原時代に瀬戸内の水泳場で泳いだ経験のあるものからすると今でも十分泳げる水質ではないかと思うが。むしろ、昨年の夏経験した温暖化による水草の異常発生が理由のように思う。

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