2016年12月13日火曜日

「シェルブールの雨傘」と「ひまわり」

シェルブールの雨傘

シェルブール駅での別れ
(カトリーヌ・ドヌーヴォ)

ひまわり
ミラノ駅での最後の別れ
(マルチェロ・マストロヤンニ)
ミラノ駅での最後の別れ
(ソフィア・ローレン)
  今日は朝から雨模様である。久しぶりにホームシアターでDVD映画を観ることにした。「シェルブールの雨傘」と「ひまわり」である。

  ドイツに住んでいた時のエッセイは「ヨーロッパ駐在日記」にその記録を残している。ヨーロッパの大部分は車で回っているが、行きたいところの一つがシェルブールであった。映画での印象があまりにも強かった。

  今回久しぶりに映画を観て、傘屋があったのはこの辺りでは、駅の別れシーンでもこの駅で写真を撮ったなど思い出がよみがえった。

  「ひまわり」も最後のシーンでミラノ駅から列車が出ていく別れのシーンを見て、幾度となく訪れたミラノ駅の思い出を懐かしく感じる。

  この二つの映画の醍醐味はストーリーと共に音楽が心を揺さぶることではないかと思う。そして、戦争というものが自分の意思とは関係なしに人々の人生を悲しい結果にしてしまうということを理屈なしに理解させる。このような理性的感性を大いに刺激する映画である。

  戦争体験が風化し、今日本を含めた世界で政治家をはじめ理性的感性の乏しい人々が目立ってきているのは誠に忌々しき問題である。

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