夜のシュテファン大聖堂正面
12月4日23時30分頃の入場を待つ行列
聖堂内の席
合唱団、ソリスト、オーケストラ
昨日はブダペストから帰り一度アパートに戻り、夜中の11時ころからまた市中心部へ出かけた。シュテファン大聖堂でのモーツアルトのレクイエムを聴くためである。
モーツアルトはウィーンで亡くなり、この大聖堂で葬儀が執り行われている。亡くなったのが12月5日ということで、毎年ここでレクイエムが演奏されている。
モーツアルトはウィーンで亡くなり、この大聖堂で葬儀が執り行われている。亡くなったのが12月5日ということで、毎年ここでレクイエムが演奏されている。
11時半ころにはすでに入口前の通りには長い行列であった。まもなく開場となり聖堂内の席に座った。1000人くらいは入っているであろうか。
モーツアルトの死亡時間を考えて11時58分から演奏が始まるとのことであったが、曲が流れだしたのは5日の0時を過ぎていた。
いつもの厳かな響きが教会内を満たす。ソリストの声も聖堂内で響く。その響きの中で合唱のハーモニーは何とも言えない心地良さを与えてくれる。
1時間の間、あっという間に時間が過ぎてしまった。曲が終わると演奏者が祭司の先導で順番に演奏場所から静かに退出する。
結局最後まで拍手はなかった。あくまでモーツアルト鎮魂の演奏であると考えれば当然のように思う。いつもと違う静かな演奏会の幕切れであった。
演奏は Wiener Domorchester、指揮は Gerald Wirth、ソプラノRobyn Allegra Parton、メゾソプラノ Marta Fontanals-Simmons、テノール Guy Elliott、バス Henry Neill で、合唱は The Really Big Chorus で各地から参加している人たちであった。
終了後はすでに地下鉄などは動いておらず、タクシーでアパートに戻った。13ユーロで案外安かった。
24年前にデュッセルドルフの教会でフォーレのレクイエムを聴いて以来の教会レクイエムであった。教会で聴くとやはり宗教行事としての厳粛さを感じる。
24年前にデュッセルドルフの教会でフォーレのレクイエムを聴いて以来の教会レクイエムであった。教会で聴くとやはり宗教行事としての厳粛さを感じる。