PD-1という分子の発見は当時の大学院生(WEBニュース)
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散歩の記録 5.8km、8789歩
昨日夕方、本年のノーベル医学生理学賞に京大の本庶佑特別教授に授与されることが報道された。
免疫細胞がガン細胞などを攻撃するときに、免疫細胞が攻撃することに際してブレーキをかける物質 PD-1 があることを発見している。そして、そのブレーキの働きを抑える薬によってガンを治療する免疫療法を開発し効果を上げているという。
さらにWEBニュースでは、実際に PD-1 を発見したのは本庶教授研究室の当時の大学院生であったことも報道されている。その大学院生は、今は奈良先端科学技術大学院大学の准教授であるという。
残念ながらこの最初の発見者は賞をもらえなかったが、実際には大変な業績を残しているのである。世の中には影の立役者がいるということを今回も知らされた。
思えば、
2010年のノーベル化学賞が与えられた根岸教授の研究成果についても、その原理を最初に考え出したのは現役時代勤めていた会社の同僚であった。彼が大学院時代に考え出したものであった。
もちろん最初の発見なり発想から発展させて大きな成果になって賞につながるのであり、賞をもらった人が評価されるのは当然とは思う。しかし、大きな成果につながる源を作った人も評価されるべきではないかと思う。
根岸教授の場合、ご自身が若いころ勤めていたのは小生の勤めていた会社で、受賞後会社の顧問となり会社に出入している。しかし同僚には何のコンタクトもなかったという。日本化学会学会誌にはその事実が記載されているにもかからわずである。
大騒ぎの影にこのような素晴らしい仕事をしていても、世の中に知られていない人がいることを忘れてはならないと感じる。と同時に、受章者から最初の発見者、考案者への実名を挙げての労いの言葉があってもよいのではないかと思う。