2019年7月19日金曜日

Supercritical Dyeing(超臨界染色)

Daiwabounoi begins Experiment of Supercritical Dyeing
(WEB News)
My Report of Supercritical Dyeing written in 1992
(after visiting Duisburg University)
Walking 6.73 km, 8833 Steps
(Usual Course)

  本日の WEB ニュース で、日本のダイワボウノイが超臨界染色の実験を開始するとの記事があった。

  超臨界染色とは、超臨界の炭酸ガスを使用して、水なしで染色する技術である。1991年のドイツの化学繊維学会誌で初めて発表されたもので、ドイツに駐在していた当時さっそく開発者のデュイスブルク大学のショルメイヤー教授を訪問し、技術内容、設備の見学などの説明を直接受けている。

  今までの染色は大量の水を使い、その廃液の問題など環境に与える影響が大きかった。加えてアラミド繊維、ポリプロピレンなどへの染色は困難であった。そのような問題を一気に解決する染色法として期待されていた。

  その後30年いろいろ検討されてきたが、本格的な実用化には至っていない。一部スポーツ用品メーカーが環境対策製品として実用化しているにすぎない。

  従来の染色法に比べて環境負荷が半分になるが、設備投資が大きくコスト競争力がないことが問題であった。

  日本の染色機械メーカーも設備を作り始めており、設備価格低減も可能性が出てきている。

  ダイワボウは染色が難しいポリプロピレン繊維のメーカーでポリプロピレンの染色に挑戦するとのことであるが、背景には環境問題解決もあるものと思う。

  ようやく時代の要請で拡大の可能性が出てきたことは喜ばしいと思う。

染技術 水なし法が 広まるか
(そめぎじゅつ みずなしほうが ひろまるか)

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