2019年12月9日月曜日

Cinema Chupki Tabata(シネマ・チュプキ・タバタ)

Front of Cinema Chupki Tabata
Inside of Cinema
 Merry Christmas,  Mr. Laurence
 Inside of Movie Theater
Walking 7.46 km, 9737 Steps
(Tabata Movie Theater)

  山手線田端駅近くに小さな映画館がある。シネマ・チュプキ・タバタという。座席数20席という日本で一番小さな映画館である。

  京都みなみ会館と同じように、世界の貴重な映画を上映している。本日はクリスマスシーズンにちなんで、大島渚監督の「戦場のクリスマス」を上映するとのことで午後から出かけた。

  外見は喫茶店のような狭さであるが、受付の奥が映画館となっている。観客は10人ほどであった。

  坂本龍一のテーマ曲から始まり、大尉として坂本龍一自身も出演、旧日本軍の典型的鬼軍曹役のたけしの配役はさすが大島渚と思わせる。

  西洋人の捕虜に対する扱いは過酷で犠牲者が出るが、戦後には立場は逆転し、逆に大尉、軍曹とも戦犯として処刑される。

  処刑される前に軍曹は戦争時代の英国人日本語通訳ロレンスに再会するが、その最後の表情はいろんなことを思い浮かべさせる名演技である。

  日本人が洗脳され戦争は正しいと突き進んでいったが、立場が逆転しその信じていたことが間違っていたと悟ったことをうかがわせる最後の言葉である。

「Merry Christmas、Mr. Laurence」

軍曹の 心変わるが 時遅し
(ぐんそうの こころかわるが ときおそし)

  断片的にこの映画を見たことはあるが、全編を鑑賞するのは初めてであった。この映画館は11サウンドの素晴らしい音響で、坂本龍一の音楽も堪能した。

  大島渚監督が言いたかったのは、このような歴史を繰り返さないためには、今の世の中でも洗脳されることなく、真実はどこにあるか調べる努力が必要ということではないかと思う。

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