Hibiya City
地下鉄霞ヶ関駅を降りてすぐのところに飯野ビルはある。現役時代は本社がこのビルにあり、毎日通っていた。
その後会社は虎ノ門のビルに移ったが、飯野ビルも高層ビルに建て替えられた。その4階には飯野ホールがあり、本日の説明会の会場となっていた。
開催の一時間前に着いたので、近くの日比谷公園、日比谷シティを散歩し昼食もとった。日比谷シティは飯野ビルに勤めていた時は、そのテラスで昼休みのコンサートなどを聞いたところである。懐かしく感じる。
13時30分から説明会が開始された。会場は500名の席があるが、ほぼ満員であった。現在の社長から経営方針について説明があった。
今の社長は、研究所時代の部下である。粛々と説明をしており、また質問に対しても的確な回答をしていた。すでに立派な社長になっている。
今回の説明会は、この10月に一番の稼ぎ頭であるIT事業を売却することについての説明が目的だったように感じた。
世界的に企業買収などを進めてマテリアル事業の成長を促進していたが、赤字事業となっておりその対策としてIT事業売却益で建て直そうとするもの。
ちょうど、規模は違うが東芝が原発事業に失敗して、利益を稼いでいた医療機器、半導体事業、ダイナブックなどを売却したのと同じ話である。
今後の成長戦略も説明があったが従来の事業範囲での話で、新しい事業への挑戦はなく少々期待外れであった。
新しい事業にはリスクがつきもの。リスクを考えると、小規模でお試し展開を数多く手がける必要があると考えている。選択と集中ではリスク大きく、失敗する確率が大である。
新事業 小規模資金 数多く
(しんじぎょう しょうきぼしきん かずおおく)
後輩のこれからのさらなる活躍を願って、15時頃には会場を出た。