師走に入り柳川土手には、例年通り山茶花が咲いている。土手の花は見られなくなっているが、この山茶花だけは満開である。
師走には 山茶花目立つ 土手散歩
(しわすには さざんかめだつ どてさんぽ)
Mt.Ibuki and Mt.Chomeiji
Mt.Hira
Mt.Hiei
Cold Moon and my Illumination of Balcony
昨日はコールドムーンであった。アメリカ原住民が月ごとに満月の呼び名をつけている。
調べて見ると12月の満月には、他にも呼び名があるという。
Long Night Moon(長夜月)
Christmas Moon(クリスマス月)
Oak Moon(オーク月)
ベランダのイルミネーション越しに満月を見ると、師走の雰囲気となる。月光ソナタを思い浮かべる。
ベランダに コールドムーン 師走かな
(ベランダに コールドムーン しわすかな)
今年はコールドムーンの右上に火星が最も接近して見えるという。火星が小さく写った写真も撮った。
Humoreske composed by Dovorak
(Fritz Kreiler played Piano)
今回、クライスラーはピアノの奏者でもあったということも初めて知った。
クライスラーがピアノを弾いた録音も残っており、昨日はその音楽も聴くことが出来た。やはり清らかな音が再生されていた。
戦前に クライスラーが ピアノ弾く
(せんぜんに クライスラーが ピアノひく)
その曲はドボルザークのユーモレスクである。高校生のころにピアノで弾いていた曲である。ほぼ60年前のことで、懐かしく感じる。
きょうは久しぶりにユーモレスクを弾いてみた。すっかり忘れてしまっており、初見と同じである。フラット(♭)が6個(変ト長調)ついており、途中からはシャープ(♯)3個(嬰イ短調)に変調される。若いときのようには頭と指がついて行かない。
少し練習をしてみようとトライしてみたが、 You-Tube に載せるには至らなかった。
ユーモレスクとは本来フランス語でユーモアからきている言葉で、気楽な曲という意味のようである。
新聞、ラジオ、テレビを見聞きしなくなって久しい。今の一般のマスコミは、忖度識者、グーミン芸能人、ダーティーなスポーツ界などによる為政者の広報宣伝機関になっており、情報としては信頼できるものではない。
そんな中、唯一聴いているのはFMラジオ放送のクラシック音楽番組である。
今年は、バイオリニストであり作曲家であるフリッツ・クライスラーが没して60年になる。
それを記念してFMラジオ放送で、「クライスラー変奏曲」という番組が今週月曜日から木曜日の四日間に渡って放送されている。
クライスラー自身作曲の曲を自ら弾いた録音をたっぷりと聴くことが出来た。クライスラーが生きたのは、1875年から1962年である。1910年ころから1940年ころの録音である。
当時はまだSPレコードである。子供のころには、このSPレコードを聴いたことがある。カルメン序曲でもレコード数枚が必要であった。
今回の録音を聴いて驚いたのは、モノラル録音であるが雑音もなく澄んだ音質であった。おそらくレコードのチェンジのつなぎ目とか、雑音除去は最新の技術を駆使したものと思う。
最高だったのは、ラフマニノフがピアノ伴奏、クライスラーがバイオリンを弾いた、ベートーベン作曲の「バイオリンソナタ第8番」とグリーグ作曲の「バイオリンソナタ第3番」であった。素晴らしい音で、二人の巨匠の奏でる音楽を楽しんだ。
戦前の レコードの音 驚きだ
(せんぜんの レコードのおと おどろきだ)
ラフマニノフもクライスラーも同時代に活躍した音楽家であることも初めて知った。二人とも、それぞれロシア革命、ドイツナチス政権誕生により、最終的にアメリカに移住している。
アメリカで生き延びたおかげで、二人の素晴らしい音楽を今でも楽しめる。しかも、これら音楽家自身の演奏録音が今も残されているということは驚愕であった。
Entrance of English Garden
Flowers of Rose
我が家のイルミネーションもベランダに点灯した。今までベランダのガラス一枚ごとにループを作っていたが、今年はガラス一枚に2ループの形に変更した。
夜が長くなり、暗闇の中に光りが帯のように見えて、特に湖畔から見ると鮮やかな青色が輝く。
師走の夜 湖畔に光る 青い色
(しわすのよ こはんにひかる あおいいろ)
夕方5時ころから点灯し、午後9時には消灯する。来年の1月末まで楽しみたい。