MOVIX京都「THEARTE8」にて上映
映画館内部(上映前の宣伝)
映画最後の場面「坂本龍一のコラール」
きのうの朝、地下鉄で宝ヶ池公園に行く前に京都市役所前で降りて、三条新京極にあるMOVIX京都で映画を鑑賞した。この映画館のある場所は昔大きなうなぎ料亭があったと記憶している。
映画の題名は「Ryuichi Sakamoto CODA」である。この5年間の坂本龍一の日常を描いた作品である。
坂本龍一が世の中にデビューしたのは、シンセサイザーを駆使した音楽で旋風を巻き起こしたYMO(イエローマジックオーケストラ)の一員としてであった。当時はその存在を知らなかったが、その後大島渚監督の映画「戦場のクリスマス」で俳優として出演、しかも音楽も担当し、その音楽で知ることになった。
その後ドイツにいるときに、「ラストエンペラー」のビデオを見て、その音楽の素晴らしさに感動した覚えがある。その後何回もこのビデオは見ている。
加えて福島原発事故後は、原発撤廃運動に積極的に参加していて心強く感じている。しかし、一時がんとの闘病生活で仕事を休んでいたが、今年「async」と題した音楽を発表し新しい切り口での音楽活動を再開している。
今までの映画と音楽、日常の生活の様子などのドキュメンタリ映画であった。有名な音楽が次々と流れ、映画館特有の素晴らしい音響の中での心地よい1時間半であった。
最後の場面は、ニューヨークでの200人の聴衆だけの前で演じた自身によるコラールの演奏であった。シンセサイザーであるが、オルガンの響きの中バッハの雰囲気があり、いつまでも聴いていたかった。
坂本龍一はもともとクラシックの出身であるがため、最終楽章(CODA)としてコラールのような古典音楽に行きついたのかもしれない。来年初めにはこのコラールも含めた新しい映画が公開されるとのことで、また見に聴きに行きたいと思う。