芥川龍之介旧居跡の説明
芥川龍之介旧居跡
田端文士村記念館
芥川龍之介の小説はブログで二回引用している。一つは「蜘蛛の糸」、もう一つは「羅生門」である。いずれも学生のころに読んだ小説である。短編であるが、人間の深層を描いている。人間としての生きざまを伝えているように思う。
今日の散歩はその芥川龍之介が住んでいた田端に出向いた。もともと東京下町出身であるが、大地震の後田端に住み始めている。
山手線田端駅前には田端文士村記念館があり、戦前の芸術家、作家が多く住んでいた田端に関する展示をしている。明治中期までは清閑な農村であったが、上野に東京美術学校が出来ると、上野に近いここ田端に芸術家が住むようになった。
大正になると芥川龍之介が住むようになり、室生犀星、菊池寛、堀辰雄などが続々と住居を構えた。先の戦争の空襲で田端が焼け野原になるまでは文士村となっていた。
先駆けになった芥川龍之介の住居跡が、田端文士村記念館のすぐ近くにある。今は住宅地になっており、そこには表示板があり住居があったことを示していた。
若くして自分で命を絶つ。その背景には人間の理性として理解しがたい世の中の出来事に対して文学の世界で自分を表現していたが限界に至り、精神を病んだのではないかと思う。
政治の世界をはじめ本来あってはならないことが続々と起こる今の世の中、芥川龍之介の時代も同じような状況であったのだろうと思わざるを得ない。
政治の世界をはじめ本来あってはならないことが続々と起こる今の世の中、芥川龍之介の時代も同じような状況であったのだろうと思わざるを得ない。